少林寺の住職、約6兆円の横領で調査対象に-数百人の非嫡出子も

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少林寺の住職、約6兆円の横領で調査対象に-数百人の非嫡出子も

中国の伝統仏教と武術の聖地である少林寺。その象徴的な存在として知られた釈永信(Shi Yongxin)氏が、かつてないスキャンダルの渦中にあります。中国当局および仏教協会は、彼が複数の女性と不適切な関係を持ち、174人の非嫡出子をもうけたとされるほか、410億米ドル(約6兆1,500億円)にのぼる巨額の寺院資金を不正流用していた疑いで、刑事調査を開始しました。

商業仏教の象徴から転落した「CEO住職」

釈永信氏は1999年に住職に就任して以降、少林寺を「グローバルブランド」へと転換。

カンフーパフォーマンス、漢方薬、観光開発、不動産、出版など多角的なビジネス展開を行い、「CEOアボット(CEO住職)」という異名を得るまでに至りました。MBAを持ち、国際会議にも出席する姿は、中国の“近代仏教”の象徴とも見られてきました。

一方で、この過度な商業化に対しては、長年にわたり批判が寄せられており、仏教界内部でも賛否が分かれていたのが実情です。

過去最大級のスキャンダル

疑惑の発端は、中国国内のSNSで拡散された内部告発文書でした。そこには、釈永信氏が51人の愛人と関係を持ち、非嫡出子を174人もうけたほか、寺院関連資金を不正に運用し、最終的に410億米ドル(149円換算で約6兆1,500億円)を不正に移転していたとする衝撃の内容が記されていました。

一部報道では、釈永信氏が2025年7月26日に、7人の愛人、21人の子ども、そして6人の寺職員と共に、上海浦東空港から米国へ逃亡しようとした際に拘束されたという情報も流れました。

ただし、河南省カイフェン市の警察当局は、この拘束通知自体は偽であると説明しつつ、「現在関連作業を実施中」として、真偽の詳細については明言を避けています。

仏教界の断罪と国家対応

中国仏教協会は2025年7月29日、釈永信氏の出家証明を取り消し、僧籍を剥奪。「彼の行動は仏教界の名誉を著しく傷つけた」と強く非難しました。合わせて、彼が関与していた関連企業群──カンフー学院、観光開発、不動産なども国による調査対象となり、法人格の抹消が進行中です。

一部参照

https://www.thestandard.com.hk/china-news/article/307609/Shaolin-abbot-accused-of-fathering-over-170-children-and-embezzling-US413-b-under-probe